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続・捨て犬
第8章 俺も、舐めてぇ
ホワイトデーの計画が
ほぼ決定し
俺は足取り軽く
アパートに帰った

ドアを開けると
いつものように
エミが駆け寄る


「おかえり」


「ただいま、ちゅっ
ちゅっ、ちゅちゅちゅ~」


俺、機嫌がいいから
とまんない


「んっ・・」


どうしたの?
って言うような顔で
エミが俺を見上げた


「なんでもね~よっ」


って言いながら
俺はエミの手をひいて
奥の部屋に移動し
ベットに腰掛けて
エミを横に座らせた


「カズマ
・・・楽しそう」


「そうか?(笑)
あのなエミ
もうすぐ
ホワイトデーだろ?」


「うんっ」


あっ
口角上げて
めっちゃ嬉しそう

やっぱ期待してんだな?

まるで
サンタクロースを待つ
子供みたいだ


「3月14日に
お返ししたいんだけどさぁ

その日
俺、仕事だろぉ?」



「うん・・」


今度は
軽く口を尖らせ
顔を曇らせた


「だからさぁ

その週の週末・・・


ちょっと遠くに
出掛けないか?

2人で」
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