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続・捨て犬
第8章 俺も、舐めてぇ
それから数日後
いよいよ
ホワイトデーの日
仕事帰りの俺は
ちょっとニヤつきながら
アパートへと向かった
動物園に行くのは
明後日
でも
あれじゃん?
ホワイトデーに
な~んもねぇって
寂しいじゃん
だから一応
買って来たんだ
お返しってやつ
俺は
エミの喜ぶ顔を想像して
ニヤつきながら
何度も
携帯をチェックしていた
いつものように
駅に着いてから
『もうすぐ帰る』って
メールをしたけど
エミからの
返信がないからだ
まぁ
返信がないのは
いつものことだけどな
(苦笑)
と、さほど気にもせず
俺はアパートの階段を上る
その足取りは
いつもより軽快で
ニヤけ方にも
拍車がかかっていた