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続・捨て犬
第9章 や、やわらけぇ〜、つか、あったけぇ〜
「何・・考えてんのかな~・・」



「なんも

考えてねぇんじゃねぇの?」




「いいな・・・」




「・・・・・」





返事が






見つからなかった




俺と暮らして

パン屋で働いて


楽しく
過ごしてるって
思ってた




何も考えてねぇとは
思ってないけどさ




何、考えてんだ?



自由に泳ぐ
ペンギンを見て

お前は

何を考えてるんだよ・・・






「カズマ・・」



「ん?」



「お腹すいた」





「そうだな

昼飯にしようか」





せっかくの動物園だ

さっき聞いた言葉



今は

忘れよう




抱きしめた手を緩めると

エミは振り向いて

すごく
うれしそうに
俺の手を握った



「あのね?・・」



「ん?」



そして
エミは
俺の耳元で囁いた



「食べよ

・・・お弁当」








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