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続・捨て犬
第9章 や、やわらけぇ〜、つか、あったけぇ〜
「・・・・」
エミを喜ばせたくて
大きな声を出したんだけど
俺の声が大きすぎたみたいで
周囲の視線が
エミに集中してしまい
エミは
顔を真っ赤にして
うつむいてしまった
「ごめんな?エミ」
うつむくエミの
顔を覗き込むと
ううん
って言ってるみたいに
顔を横にふって
髪で顔を隠した
まいったな(苦笑)
「あ、エミ
お弁当食べたら
ふれあいコーナーに
いってみようか」
「ふれ・・あい?」
「あぁ、小動物を
抱っこできるんだってさ」
エミが顔を上げて
俺と目を合わせた
「うさぎとか・・・
ハムスターとかだったかなぁ」
「・・うさぎ・・」
「うさぎ、抱っこしたいのか?」
エミは
余程興味があるのか
顔を縦に2回も振って
俺に返事をした
「じゃあ、さっさと
食って行こうか」
「うんっ」
やっと笑った
やっぱり
笑ってるのが
一番いい。