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【SS企画】みんななかよし
第13章 皆で節分!
そんな時だ。
「さあ、我に続くのだ~」
やはり可愛い鬼のイラストのおめんを被った卑猥な白イタチが先導してきたのは、わらわらと……。
「(*^▽^(*^▽^(*^▽^(*^▽^*)^▽^*)^▽^*)ω-。)」
「なっちゃん's! 久しぶりだね、元気だった?」
シズが飛びついたのは、色違いのとんがり帽子と服を着た、小人達。
「(*゚▽゚(*゚▽゚(*゚▽゚(*゚▽゚*)▽゚*)▽゚*)~`*)」
声はねぇのに、同じ喜怒哀楽がしっかり伝わる。
……約一名、マイペースなのがいるけど。
そうか、なんだかわからねぇけど、こんなに沢山集まったのなら仕方がねぇな。
「サクラ」
「はい。今年も最高級なものを用意しました」
サクラがさっと出てきて、俺に蓑を着けて、包丁を持たせてくれる。
「ご苦労」
これで香月が書いた鬼の面を被れば準備OK。
蓑と包丁と鬼の面。これが俺様の三種の神器。
俺は両手を振り上げ叫ぶ。
「なぐごはい゛ね゛が~!!」
「「「きゃ~ ナマハゲ~!!」」」
逃げ惑う者、菓子を叩きつけるもの様々で。
「お前か~」
抱きつくと誰もが、真剣に恐怖の顔で逃げる。
うむ。やはり鬼はいい。皆の怯えた顔がたまらねぇな。
「それとも、お前かあ~っ!!」
「姫様、俺の隣に! イタ公、姫様の襟巻きになれ!」
「我は慈愛深い神獣なりて、この小人達を守るのだ!!」
「サク、イタ公がちゃんが!! 危険よ、イタ公ちゃーん!!」
「陽菜、逃げろよ、俺に構わず結城さんと逃げろ!」
「なに良い格好してんだよ、香月。ここは俺が!」
「いやーいやー、ナマハゲいや~、あたし、ハゲはいや~、ハゲちゃんいや~」
「しーちゃん、ハゲハゲ言ったら、気にしてる鬼さんがこっち来ちゃうよ」
「ハルさん、穏便に。どうか穏便に!」
佐伯波瑠、永遠の36歳。
「なぐごばぞごがあ゛あ゛あ゛あ゛っ!!」