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【SS企画】みんななかよし
第5章 【SS企画】①ハルとモモが初恋の話をする
 

「ランドセル背負ったガキのつるっつるの「ピーっ!!」に「ピーっ!!」が生えるまで、虫を払いながら貞操帯の毛糸のパンツまで穿かせたのにな、まったく気づかねぇアホタレに切ねぇ思いを抱いていたのに、なんとそいつ、簡単に他の男に処「ピーっ!!」ぶち抜かれてやがって。俺の落胆といったら。そのくせ後始末に呼び出す。ひっでぇだろ、こっちの気持ちお構いなしだ。せっかく「ピーっ!!」相手の千人斬りで、痛みを感じねぇように腕……じゃねぇな俺様の「ピーっ!!」を鍛えていたのによ、どう思う、そこで首捻ってるアホタレ」

 ああうるせぇな、ピーピーピーピー!!

『シ、シズちゃんなにか聞かれてるけど……。どこかで聞いた気がする? じゃあハルさんの初恋のひとって、シズちゃんも知っているひとなんだ。うんうん、そうなんだね』

 ……アホタレ!! お前だよ!!

『きゅ……きゅんとしましたか?』

 鹿沼は台本を読み始めた。

 恋愛と言えばきゅんとかおかしな擬音語を使いたがる奴らめ。きゅんと言えば共感出来る恋愛なのかよ。きゅんというのはな。

「俺のでかい「ピーっ!!」を受け入れるあいつの「ピーっ!!」なら、「ピーっ!!」を垂らしながら、きゅんきゅんと締め付けてくるが」

 気づけば香月が鹿沼の耳を塞ぎ、ナツがシズの耳を塞いでいる。

 香月、ナツ。お前ら笑顔が黒いぞ? 

『そうです、そ、それは切ないですね』

「おう、きゅんきゅんは、切なくなるほどいいぞ。香月や結城に聞いてみ? お前のきゅんきゅんがどうだったか」

『え、なんのこと? 朱羽、結城……きゅんきゅん切ないほどなにがいいの?』

 結城と香月はなにやら誤魔化すようにして、進めろとジェスチャーしているようだ。

『え、ええと……初恋は叶わないと言いますが』

 またもや鹿沼は台本を読む。

「なんで叶わねぇんだよ、お前36歳は老い先短いからとのいじめか!? それともEDにする気か!?」
 
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