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【SS企画】みんななかよし
第7章 【SS企画】②結城とナツ各ヒロインへHなプレゼントを買う
Mutsuki Side
『はぁい、次のお題に入ります! さあ担当の野郎共、結城とナツくんをぐるぐる巻きにしておしまい♡』
姉御ぶった鹿沼の声が響くや否や、俺は突然麻袋を被せられて縄でぐるぐる巻きにされ、車に乗せられてどこかに拉致られた。
見事な拉致っぷりを披露した……恐らく俺の担当は、サクだ。
サクから匂いがするのは、あのイタチの香り。
香月にイランイランの匂いがする石けんで洗われたあのイタチは、ふさふさをナツにドライヤーで乾かされたあと、まずサクにネコのようにくっつきにいった。武神将とやらに先に報告するのが、神獣とやらの宿命だとか言っているが、ただ単にサクに自慢したかっただけだったと思う。
サクの腕の中でふるふると身を震わせて、破顔したサクに褒められると嬉しそうに目を細めて小さな口を開けて喜んでいた。
そんな感じで必要以上にイタチの香しい匂いが漂うとなれば、俺の傍にいるのはサクで、だとしたらナツをも同じ目に合わせたのは……。
「もっと僕の大事なところをきゅっと縛り上げなきゃ。ゆるゆるすぎだから、解けてきちゃったよ、……あん、そんな感じだよ、お兄ちゃん♡」
……タバコの煙の匂いを漂わすハルさんは、実の弟にどんな縛り方をしているのだろう。気になったが、俺には見ることは叶わなかった。
凄いな、噂の卑猥兄弟。
車から降ろされ、歩かされ、エレベーターに乗せられ(この無重力感は恐らく)、行き着いたところで縄と麻袋が取られて、俺はナツと大きな会場の真ん中に置かれていることを知った。
壁には、お台場にある……展示場として超有名な建物名の名前がついた案内板がかけてある。
四方八方に棚が設置されている。
壁には『cherry girls』と書かれてあるが、俺にはなんのことかわからない。そんな俺に、隣のナツが目をきらきらさせながら、飛び上がって喜ぶ。
「うわ! 全商品……しかも奥は未発表の展示会じゃないか!」
「お前知ってるのか、cherry girls」
「知っているもなにも、この業界最高峰だよ!?」
ふわふわの髪を揺らせてナツは展示品に飛びついた。