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第7章 【SS企画】②結城とナツ各ヒロインへHなプレゼントを買う

　
「どうして？」

　ナツの顔は、反対側にこてんと傾げられた。

「命がけで奥に直接栄養あげないと、しーちゃん死んじゃうんだもの」

「へ？」

「だけど僕は、しーちゃんの上のお口でしか栄養あげれてないんだ。下のお口は、ハル兄がたくさん栄養をあげてて。だからしーちゃん元気でしょう？」

「……葉山は、上と下に口があるのか？」

　確か淫魔だとか聞いたが、彼女が服を脱いだら口が上下にあるんだろうか。そんなモンスターには見えなかったが……。

「あるじゃないか！　上のお口も気持ちがいいんだよ？　熱い涎でじゅるじゅるしてくれると、僕、ウルトラマンにばいばい出来ないんだ」

　え……と。上のお口とやらは、涎が出るのか。亀裂ではなく、本当に口になっているのか？

「だけどね、ハル兄曰く、下のお口はとろとろにお蜜が溢れて、中の襞が絡みついてくるんだって。その上で食らいつくそうとイソギンチャクが触手を伸ばして、きゅうきゅう締め付けてくるんだって」

　え……と。なんだそれ。蜜と襞とイソギンチャクと触手？　

　俺の陳腐な発想力においては、下のお口とやらの予想図が描けない。

　とにかく葉山は、モンスターになってしまったということはわかった。12年眠っていたら、モンスターになってしまったから、ハルさんとナツが上の口や下の口の奥めがけて栄養を上げているんだな。

　栄養って……なんだ!?