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【SS企画】みんななかよし
第8章 幕間 2 【4位~1位】
Q香月朱羽さんを応援してくれるお友達は?
朱羽「俺の友達……」
渉「よぉ! 朱羽」
朱羽「渉さん、来てくれてありがとう///!」
渉「さっき、古代中国の青い着物みたいのを着た、えらく体格いい男がな、頭に白いイタチみたいの乗せて、トイレに駆け込んでたぞ? 切羽詰まってたんだろうが、ハロウィン用のコスプレとはいえ、なんであの服と頭にイタチの組み合わせなんだ? お前、どんなお笑い芸人とつるんでるんだよ」
朱羽「お笑い芸人……かな。あのイタチ、神獣らしいんですよ、玄武。しかも生きてるし」
渉「ぶはっはっ、玄武は亀だろうが! あれ人形じゃねぇのか」
朱羽「なんで玄武がイタチかはわかりませんが、可愛いです」
渉「お前小動物好きだものな」
朱羽「はい。ナツくんに代わって洗面器のお風呂入れてあげたら、すごく喜んでくれて」
渉「飼えよ。別にあのマンション、ペット禁止じゃないだろ? それにカバも喜びそうだから、あれで釣ってカバを家に呼べばいい」
朱羽「神獣をペットなんて恐れ多いし、それにイタ公さんを家に住まわせたら、その……。陽菜に見向きされなくなってしまいそうで。俺が」
渉「相手はイタチだぞ? 人間じゃねぇんだぞ?」
朱羽「……。陽菜が俺よりずっとイタ公さんにつきっきりになって、イタ公さんの口に食事を乗せたスプーンを運んで「あーん」なんて言って、イタ公さんと外を散歩して、イタ公さんと昼寝して、イタ公さんとお風呂入って、イタ公さんと一緒に抱き合って寝ると思えば、俺……耐えられない」
渉「ほう、お前はあのイタチもどきに負けると?」
朱羽「……だってイタ公さん、可愛いし」
渉「ぶははははは!! いやいや拗ねてる今のお前の方が可愛いって」
朱羽「俺なんか可愛くないです!! 陽菜の次にイタ公さんを、俺……、触りたいって思うし///」
渉「イタチ臭くねぇのか?」
朱羽「イランイランの石けんで洗って上げたら、とても良い匂いがします。本当に可愛くて……///」
渉「それそのイタ公さんとやらに言ったのか?」
朱羽「言ってません。言ってしまったら、二股かけているようだし」
渉「いやいや、相手イタチだし」
朱羽「……(イタ公さんばかり可愛がったら、陽菜が泣いて「あたしを触って」とかおねだりしてくれるかな)」
渉「お前眼鏡が光ったぞ? 今なに考えた」