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【SS企画】みんななかよし
第9章 【SS企画】③サクとイタ公がH話をする
 

 
 Saku Side


 俺の前には丸い台。背の高い丸い椅子に腰掛けたのは、俺とイタ公。

 俺には椅子が小せぇくらいだけど、イタ公は椅子が大きいくらいだ。

 俺達の出番がいつ来るのかわからず、待っていたのに全然司会が進行してくれねぇ。全員揃わねぇと、進んでいかないんだってさ。

 俺達のえっちな話なんてたかが知れてるんだから、ちゃっちゃと終わらせてもいいのにさ。

 台の上には箱があり、その中に入っている"てぃっしゅ"というものは、卑猥魔王(兄)によれば、ひとりでする……その自慰だな、それをした後に拭くものらしい。

 この世界はあの兄弟に汚染されているのか、卑猥な目的に使うものばっかりがあって、しかも異世界から来た俺と、神獣に見せつけようとする。

 出来れば俺、姫様に見せたくないんだけれど、姫様がは好奇心旺盛だから、色々な卑猥なものを見ては目をキラキラさせて、俺に聞いてくるんだよ。

――まあ、ちょっと固いイタ公ちゃんがいるわ。きっとこの世界でも、イタ公ちゃんを敬って偶像を作ってくれているのね。さすがはイタ公ちゃん、我が黒陵の神獣は、別世界でも敬われる偉大な存在なのよ。

 どう見てもそれ、張型だろうとと思うのに、姫様はそれがわからないらしい。俺、自分の見せねぇようにしてたし、姫様がそれがわかるはずはねぇんだけれど、すいっちとか言うものを押した途端に、びくんびくんいやらしい動きをするもんだから、


――まあ、イタ公ちゃんが、お辞儀をしてくれてるわ。あたしも挨拶しないと。こんにちは。

 やはりどこかずれている俺の姫様から俺はそれを取り上げて、姫様の手をパンパンと叩いた。
 
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