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【SS企画】みんななかよし
第9章 【SS企画】③サクとイタ公がH話をする
 

 司会陣は俺を見る。


『"女の子がイクまでクンニをしたことがありますか?"』


「……くっ」

『ユウナちゃん。相手はサクくんじゃないの?』

『え、ええ……っ』

 姫様から他の男の名前が出てこないように、俺は叫ぶ。

「……俺です。したことがあります。……イタ公は!」

「あるのだ♡」

 あるのか、お前!


"好きな女の子に、お口でフェラされたいと思いますか?"


『ああ、ユウナちゃん。フェラって言うのは……』

『うきゃあああああ!!!』

 ……姫様の許容量がパンクした。


「我はいらないのだ! そのままで繋がるのが好きなのだ♡」

 この野生動物め。


『サクくんは?』


 姫様になら――。


「なんでもいい。姫様を触ることが出来る環境にあるということだけで、俺には身に余る僥倖だ」


 俺の本音に、周りが静まりかえる。

 ……そう、本来ならば諦めないといけない恋だったのだから。



 なあ、姫様――。

 かつて……姫様が、俺ではねぇ男を夫に選んだことで、どれだけ俺が苦しい想いをしたのかなど、蒸し返すつもりはねぇけれど、あの時に比べたら、姫様に触れてこうして隣に居られる今が、嬉しくてたまらねぇんだ。

 だけど――。

 やはり俺にとってあなたは姫で、俺は従僕で。

 姫様は昔から、高みにある俺の至宝だった。

 簡単には手を出せない、俺の命を捧げられる唯一無二のもの。
 
 それは今も変わることがなく。


 あなたは姫で、俺の最愛の女性で。

 姫様を守るために、俺はこの世に生まれてきたのだと思う。


 ……だけど時々、身分差をぶっ壊したくもなる。

 すべての建前を捨てて、動物じみた俺の独占欲に姫様を閉じ込めたくなる。

 俺を男として愛せ。
 すべてを捨てて、俺のもとに来い。


 許されない男の欲望は、姫様を守るという宿命に見え隠れして。

 こんな自分に反吐が出ながらも、あなたを一途に想い続ける。


 きっとそれは永遠に。


 俺は……姫様を、ユウナだけを見つめ、守り続ける。

 ユウナが生きてくれるのなら、俺は……、どんな姿になりはてようとも、たとえ共に在る世界に住めなくなったとしても、構わない。

 愛するユウナのために、俺のすべてを捧げる――。



 o(。・ω・。)○☆ サク=シェンウ


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