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Cross roads
第1章 Cross road 1
「俺の顔を見るなり怒鳴りかけた父親に、スーパーの店長と、警察官が事情を説明して、いつも落ち着いてて穏やかな父親が、血の気が引いて真っ青になって行く顔を見て、エラいことした、って初めて反省しました。なんでこんな事したんだ!って怒鳴られたら、お前らが俺のこと見てないからだ!って責任転嫁するつもりでいたのに、事情を聞いた父親が、震えながら、ごめん、辛い思いさせてすまないって頭を下げてきて、どうしたらいいかわからなくなったんです。
結局、母親が家を空けてた理由は不倫で、母親は家を出て行きました。」
萩原君は一旦言葉を切り、深い息を吐く。
「不思議と、母親に捨てられる、とか置いていかれるっていう感覚はなかった。自然と、この人は俺より大事なモンが出来たんだなって。寂しかったけど、家に居たってそんなに愛情かけて貰ってる感じもなかったから、結構冷めてました。」
結局、母親が家を空けてた理由は不倫で、母親は家を出て行きました。」
萩原君は一旦言葉を切り、深い息を吐く。
「不思議と、母親に捨てられる、とか置いていかれるっていう感覚はなかった。自然と、この人は俺より大事なモンが出来たんだなって。寂しかったけど、家に居たってそんなに愛情かけて貰ってる感じもなかったから、結構冷めてました。」