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Cross roads
第1章 Cross road 1
「上手く言えないけど、親は完璧じゃなくて、親も1人の人間なんだって、父親に頭下げられた時に感じたっていうか。親には親の人生があって、俺は俺で生きてかなきゃいけないんだって、でも、ガキのうちは、1人じゃ生きていけないから、親に養って貰ってるだけで、親も、子供だから養ってるだけで、結局は別個の人間だから、過度な期待はしちゃいけない、なんて、冷めたこと考えてしまって。
泣くことも縋ることもなく、母親と別れました。それから会いに行ったこともないし、今はどこでどうしてるのかも、連絡先も知りません。この先、万が一向こうから接触があっても、会うつもりもありません。
この間までは、父親と2人で暮らしてましたけど、父親に恋人が出来て、さすがに同居は無理だし、俺に遠慮して父親が自分の家なのに恋人も呼べずに外で会ってるってのはちょっと気の毒に思って、最近一人暮らし始めました。」
泣くことも縋ることもなく、母親と別れました。それから会いに行ったこともないし、今はどこでどうしてるのかも、連絡先も知りません。この先、万が一向こうから接触があっても、会うつもりもありません。
この間までは、父親と2人で暮らしてましたけど、父親に恋人が出来て、さすがに同居は無理だし、俺に遠慮して父親が自分の家なのに恋人も呼べずに外で会ってるってのはちょっと気の毒に思って、最近一人暮らし始めました。」