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Cross roads
第1章 Cross road 1
萩原くんはハハ、と乾いた声で笑って、
「なんて言うか…結婚願望っていうか…家庭への憧れは、人一倍あるんですよ。だから早く結婚はしたい。でも…一歩が踏み込めなくて。仕事では平気だけど、プライベートで相手が女性だと、息を読んで懐に入るってのが、どうもできなくなるんです。多分これも、さっきの話に絡んできちゃうんですけどね…女性がどうも、信用しきれないっていうか。いつか、突然居なくなっちゃうんじゃないか、なんて思ってしまうんです。だから、長続きしなくて、自分の目の前から居なくなられるのが怖いから、俺の方が逃げちゃう。今は、そうやって腰据えて向き合えないって判っちゃったから…ぶっちゃけ、セフレ止まりです。」
「…セフレ…」
そりゃ顔もカッコいいし、体格もいい。
セフレでもイイって女の子だって居るだろう、けど…そういう後腐れのない関係を心から望んでるなら別として、結婚願望あるのに踏み込めないっていうのは…
俺はジョッキをごとりとカウンターに置き、横を向いて萩原くんの肩をガシッと掴む。
「萩原くん、彼女、作ろう?」
「なんて言うか…結婚願望っていうか…家庭への憧れは、人一倍あるんですよ。だから早く結婚はしたい。でも…一歩が踏み込めなくて。仕事では平気だけど、プライベートで相手が女性だと、息を読んで懐に入るってのが、どうもできなくなるんです。多分これも、さっきの話に絡んできちゃうんですけどね…女性がどうも、信用しきれないっていうか。いつか、突然居なくなっちゃうんじゃないか、なんて思ってしまうんです。だから、長続きしなくて、自分の目の前から居なくなられるのが怖いから、俺の方が逃げちゃう。今は、そうやって腰据えて向き合えないって判っちゃったから…ぶっちゃけ、セフレ止まりです。」
「…セフレ…」
そりゃ顔もカッコいいし、体格もいい。
セフレでもイイって女の子だって居るだろう、けど…そういう後腐れのない関係を心から望んでるなら別として、結婚願望あるのに踏み込めないっていうのは…
俺はジョッキをごとりとカウンターに置き、横を向いて萩原くんの肩をガシッと掴む。
「萩原くん、彼女、作ろう?」