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Cross roads
第3章 Cross road 3

初対面の女のコと、観覧車に乗る。
デートの序盤は営業スマイルで乗り切れたのに、カラーの話のあたりからイニシアチブを奪われた事には気付いていた。
ペースが、狂う。
でも、さっきの話の続きが気になった。
直前でお預け喰らった状態だったから、田嶋さんの誘いに乗ってしまう。
ドアが閉まり、ゴンドラがゆっくりと浮上を始める。
「黒が好きな人は、繊細な人が多いんです。光を通さない黒は、周りの意見に左右されないための防御壁でもある。そしてピンクは、優しさ。愛情の色です。萩原さん、好きだけど似合わないから見てるだけ、つい目がいっちゃうって、言いましたよね?気を悪くされたらごめんなさい。黒とピンクの組み合わせから導き出される答えは…
愛されたい気持ちを覆い隠してる…違いますか?」
まるで、占い師にピタリと言い当てられた気分だった。
「萩原さん?」
田嶋さんが驚いた声を上げる。
俺の目からは涙が溢れていた。
デートの序盤は営業スマイルで乗り切れたのに、カラーの話のあたりからイニシアチブを奪われた事には気付いていた。
ペースが、狂う。
でも、さっきの話の続きが気になった。
直前でお預け喰らった状態だったから、田嶋さんの誘いに乗ってしまう。
ドアが閉まり、ゴンドラがゆっくりと浮上を始める。
「黒が好きな人は、繊細な人が多いんです。光を通さない黒は、周りの意見に左右されないための防御壁でもある。そしてピンクは、優しさ。愛情の色です。萩原さん、好きだけど似合わないから見てるだけ、つい目がいっちゃうって、言いましたよね?気を悪くされたらごめんなさい。黒とピンクの組み合わせから導き出される答えは…
愛されたい気持ちを覆い隠してる…違いますか?」
まるで、占い師にピタリと言い当てられた気分だった。
「萩原さん?」
田嶋さんが驚いた声を上げる。
俺の目からは涙が溢れていた。

