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Cross roads
第1章 Cross road 1

若いけど、俺や他の役職者にも変にゴマをすることなく、おかしいことはおかしい、とスパッと言えるヤツで。
年功序列を重んじる人なら彼くらいの若いコから意見されること自体が気にくわない、ってこともあるかもだけど、ウチの会社はそういう意味では実力主義で。彼のようなキャラは歓迎される社風だ。
彼にしても、闇雲に楯突く訳じゃない。ちゃんと相手を見て対応が出来る。聞くと、中高通して剣道をしていて、相手の呼吸を読んで動く、という動作が自然に出来る、ということだった。
歳が近いってのもあるけど、俺よりよっぽどしっかりして、オトナなとこもあって、話し易い相手だったりする。萩原君は少し考えて口を開いた。
「ペアリングだとちょっと若いっていうか…チャラい感じもしますけど、プレマリッジなら、例えばソレのみ、てのもアリじゃないですか?
今は結婚が総てのカップルのゴールじゃないと思うんです。僕は一括りにしてしまうのはどうかと思うんですけど、LGBTなんて人もいる訳だし、他にも長く同棲してて籍はもういいかなーなんて、思ってる人もいます。マリッジでもエンゲージでもない、新しいスタイル、てのいいんじゃないですか?もちろん、それをエンゲージとマリッジの間に挟むのも含めて、2人のカタチを作っていく、ってどうでしょう?」
年功序列を重んじる人なら彼くらいの若いコから意見されること自体が気にくわない、ってこともあるかもだけど、ウチの会社はそういう意味では実力主義で。彼のようなキャラは歓迎される社風だ。
彼にしても、闇雲に楯突く訳じゃない。ちゃんと相手を見て対応が出来る。聞くと、中高通して剣道をしていて、相手の呼吸を読んで動く、という動作が自然に出来る、ということだった。
歳が近いってのもあるけど、俺よりよっぽどしっかりして、オトナなとこもあって、話し易い相手だったりする。萩原君は少し考えて口を開いた。
「ペアリングだとちょっと若いっていうか…チャラい感じもしますけど、プレマリッジなら、例えばソレのみ、てのもアリじゃないですか?
今は結婚が総てのカップルのゴールじゃないと思うんです。僕は一括りにしてしまうのはどうかと思うんですけど、LGBTなんて人もいる訳だし、他にも長く同棲してて籍はもういいかなーなんて、思ってる人もいます。マリッジでもエンゲージでもない、新しいスタイル、てのいいんじゃないですか?もちろん、それをエンゲージとマリッジの間に挟むのも含めて、2人のカタチを作っていく、ってどうでしょう?」

