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Cross roads
第5章 Cross road 5
3コールで電話が繋がった。
『隆行か』
「なんか用?」
『来週あたり、週末に時間作れるか?』
「来週?別に、構わないけど、どうしたの?」
『…実は…な、その、よ…お前の母親から手紙が来たんだ』
「は?」
『今月、お前の誕生日だろう。1度会いたいということなんだが…』
「何だよソレ…なに今更母親ヅラしてんだ。会うわけないだろ?親父ソレで返事したの?」
『まだだ。手紙でも別に会わせてくれとは、書いてない。私たちの姿を遠くから見たいと書かれているだけだった。けど…何処かから見られてると知ってて過ごすのも気分が悪いから、それなら短時間でも会ってサッサと別れたらどうかと思って、な…ヨウコ…母さんは、私じゃなくお前の顔が見たいんだ。一度きりでいいから、大人になった顔を見せてやらないか…?』
「勝手すぎんだろ、今更…」
『それは、私もそう思う。でも、あんなんでも、一応はお前の母親な訳だし、な…』
「ちょっと考えさせて…」
それだけつぶやき、一方的に通話を終了した。
『隆行か』
「なんか用?」
『来週あたり、週末に時間作れるか?』
「来週?別に、構わないけど、どうしたの?」
『…実は…な、その、よ…お前の母親から手紙が来たんだ』
「は?」
『今月、お前の誕生日だろう。1度会いたいということなんだが…』
「何だよソレ…なに今更母親ヅラしてんだ。会うわけないだろ?親父ソレで返事したの?」
『まだだ。手紙でも別に会わせてくれとは、書いてない。私たちの姿を遠くから見たいと書かれているだけだった。けど…何処かから見られてると知ってて過ごすのも気分が悪いから、それなら短時間でも会ってサッサと別れたらどうかと思って、な…ヨウコ…母さんは、私じゃなくお前の顔が見たいんだ。一度きりでいいから、大人になった顔を見せてやらないか…?』
「勝手すぎんだろ、今更…」
『それは、私もそう思う。でも、あんなんでも、一応はお前の母親な訳だし、な…』
「ちょっと考えさせて…」
それだけつぶやき、一方的に通話を終了した。