この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
Cross roads
第5章 Cross road 5
「…お母さんと、会うの?」

会話の内容から察しがついたんだろう。美佳ちゃんが聞いてくる。

「会いたくないけど。」

「どうして?」

「どうしてって、俺を…俺と親父を捨てて他のオトコのトコに行ったヒトだよ?今更会って何話せって言うんだよ⁉︎アンタが、何も言わずに俺の前から突然消えたりしたから、俺は女のコを信用出来なくなったって言えって⁉︎」

「そう、言ってもいいと思うよ。多分、お母さんは自責の念に苛まれると思う。隆行くんが、そうさせてやりたいなら、そう言えばいい。お母さんは貴方を悲しませたんだから、貴方にも同じことをする権利はある。」

「…そんなの…」

俺は、言葉を飲み込んで、降ろしたままの拳を握る。

「やられたら同じことをやり返す、それを私は悪いとは思わない。ただそれは、コドモのやり方。子供の頃は、自分で気持ちを伝えなくても、親は無条件に愛してくれるはず。でも、親も人間だもの。何が一番大切なのか、見失ったり、見誤ったりする事もあると思うの。大切なものは、失って初めて気付くって言うじゃない。」
/74ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ