この作品は18歳未満閲覧禁止です

- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
Cross roads
第6章 Cross road 6

「貴方が小学校に入って、外に出たいと思ってパートで働き始めた。
スーパーのレジ打ちの仕事をしていて、そこによく来るお客さんと仲良くなった。一人暮らしの現場作業の人。いつもお惣菜やお弁当を買って行く人だった。夜もそのスーパーでご飯を買うから、何時頃に値引きされるとか、このお惣菜が美味しいとか、そんな何気ない会話から、少しずつ 他の話もするようになって、そのうちに、誘われるようになって。
お父さんと恋人でいた期間もそれほど長くはなかったし、出産後はすれ違いの生活だったから、その疑似恋愛みたいな関係が楽しかった。
数年かけて、深みにはまって行って。貴方が5年生の時のアレがあった頃には、もう抜けられなくなっていた。貴方に何も言わず家を出たのは、彼との間に赤ちゃんが出来たから。それを、小学生の貴方に上手く説明する自信がなくて逃げたの。」
スーパーのレジ打ちの仕事をしていて、そこによく来るお客さんと仲良くなった。一人暮らしの現場作業の人。いつもお惣菜やお弁当を買って行く人だった。夜もそのスーパーでご飯を買うから、何時頃に値引きされるとか、このお惣菜が美味しいとか、そんな何気ない会話から、少しずつ 他の話もするようになって、そのうちに、誘われるようになって。
お父さんと恋人でいた期間もそれほど長くはなかったし、出産後はすれ違いの生活だったから、その疑似恋愛みたいな関係が楽しかった。
数年かけて、深みにはまって行って。貴方が5年生の時のアレがあった頃には、もう抜けられなくなっていた。貴方に何も言わず家を出たのは、彼との間に赤ちゃんが出来たから。それを、小学生の貴方に上手く説明する自信がなくて逃げたの。」

