この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
Cross roads
第6章 Cross road 6
「今の話を聞く限りでは、同情すべき点も多々あるけど。それでもそれは言い訳だとも思う。」

母さんは頷く。

「もちろん、言い訳よ。若くして親になってもきちんと家事や子育てをこなしている人もいるんだもの。それができなかったのは、私の弱さと幼さが一番。二番目は…お父さんも私も、不器用だった。お互いを思いやることができなくて、自分だけが大変だとお互いが思い込んでいた、っていうところかしらね…」

「母さんは 、そのヒトと再婚したの?」

母さんはかぶりを降り、

「妊娠と離婚を告げたらすぐに離れて行っちゃった…きっと、彼にとってはただの遊びだったのね…今の主人は、その後働いてたスナックのお客さん。奥様を亡くされて、5歳と2歳の子供がいたの。今は高校一年生と中学一年生よ。」

「今…幸せ…?」

母さんは大きく目を見開いて、ぎゅっと目を閉じた。

「…貴方たちを裏切った私が、幸せになんてなっちゃいけないっていう思いもあるの。でも、今は幸せ。勝手かもしれないけど、貴方たちにできなかった分も、今の家族を精一杯大切にしていく事が、私にできる償いだとも思ってる。」
/74ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ