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Cross roads
第6章 Cross road 6
「今の話を聞く限りでは、同情すべき点も多々あるけど。それでもそれは言い訳だとも思う。」
母さんは頷く。
「もちろん、言い訳よ。若くして親になってもきちんと家事や子育てをこなしている人もいるんだもの。それができなかったのは、私の弱さと幼さが一番。二番目は…お父さんも私も、不器用だった。お互いを思いやることができなくて、自分だけが大変だとお互いが思い込んでいた、っていうところかしらね…」
「母さんは 、そのヒトと再婚したの?」
母さんはかぶりを降り、
「妊娠と離婚を告げたらすぐに離れて行っちゃった…きっと、彼にとってはただの遊びだったのね…今の主人は、その後働いてたスナックのお客さん。奥様を亡くされて、5歳と2歳の子供がいたの。今は高校一年生と中学一年生よ。」
「今…幸せ…?」
母さんは大きく目を見開いて、ぎゅっと目を閉じた。
「…貴方たちを裏切った私が、幸せになんてなっちゃいけないっていう思いもあるの。でも、今は幸せ。勝手かもしれないけど、貴方たちにできなかった分も、今の家族を精一杯大切にしていく事が、私にできる償いだとも思ってる。」
母さんは頷く。
「もちろん、言い訳よ。若くして親になってもきちんと家事や子育てをこなしている人もいるんだもの。それができなかったのは、私の弱さと幼さが一番。二番目は…お父さんも私も、不器用だった。お互いを思いやることができなくて、自分だけが大変だとお互いが思い込んでいた、っていうところかしらね…」
「母さんは 、そのヒトと再婚したの?」
母さんはかぶりを降り、
「妊娠と離婚を告げたらすぐに離れて行っちゃった…きっと、彼にとってはただの遊びだったのね…今の主人は、その後働いてたスナックのお客さん。奥様を亡くされて、5歳と2歳の子供がいたの。今は高校一年生と中学一年生よ。」
「今…幸せ…?」
母さんは大きく目を見開いて、ぎゅっと目を閉じた。
「…貴方たちを裏切った私が、幸せになんてなっちゃいけないっていう思いもあるの。でも、今は幸せ。勝手かもしれないけど、貴方たちにできなかった分も、今の家族を精一杯大切にしていく事が、私にできる償いだとも思ってる。」