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桃色フラストレーション
第2章 募る欲望
――高校卒業の頃に初めてセックスした同級生の彼のことは、高三の二学期頃からなんとなく好きだった。友達の延長というか、よく喋る数人の中の一人で、目立つタイプじゃないけど喋ると面白い人だった。周りの仲間のお膳立てで両想いらしいということがわかり、受験が終わった頃から付き合い始めた。
まだお子様な部分が大きかった私は、付き合い始めた彼にこう言われた時、驚いた。
「なぁ、桃井はセックスってしたことある?」
「えっ!?ないよ、だって付き合うのも今が初めてだし」
「そっか。いや、でも付き合ってなくたってヤッてる場合もあるだろ」
自分がそうだと言いたいのかな……?と疑心暗鬼になりながら、私は答えた。
「うーん……、そういうのわからない。好きじゃなきゃ触られるのも嫌だし」
「そうか。じゃあ俺なら全部触ってもいいの?」
「え……?」
こうしてセックスしてみたけれど、どうやら相手も初めてで、何が何だかわからないうちに終わってしまったというか。所詮、まだ心身ともに熟し切っていないふたりの行為。今思えばそんな感じだった。そして卒業して自然消滅した。寂しかったけど、追いかけるパワーはなかったし、それほど好きでもなかったように思う。もし今、あの彼と再会して、してみたら……?もしかしたら、もっと良いセックスができるのかもしれないけど。
その後、大学時代の先輩とは、飲み会の流れでホテルへ……という、お決まりのパターンから入った。そこそこモテるかっこいい憧れの先輩だったから、誘いを断る案はなく。彼はかなり淫乱な人で、私の身体をそれなりに開発したと思う。普段は優しいのにベッドでは荒く激しくなるところに惹かれ、どんどん夢中になっていった。これが大人の恋なんだ、と勝手に思って背伸びしていた私は、たまにしか来ない連絡にも耐え、急な誘いには応じ、みんなには内緒ね、という約束も秘め事として嬉しく捉え……、遊ばれていることに気付いていなかった。
まだお子様な部分が大きかった私は、付き合い始めた彼にこう言われた時、驚いた。
「なぁ、桃井はセックスってしたことある?」
「えっ!?ないよ、だって付き合うのも今が初めてだし」
「そっか。いや、でも付き合ってなくたってヤッてる場合もあるだろ」
自分がそうだと言いたいのかな……?と疑心暗鬼になりながら、私は答えた。
「うーん……、そういうのわからない。好きじゃなきゃ触られるのも嫌だし」
「そうか。じゃあ俺なら全部触ってもいいの?」
「え……?」
こうしてセックスしてみたけれど、どうやら相手も初めてで、何が何だかわからないうちに終わってしまったというか。所詮、まだ心身ともに熟し切っていないふたりの行為。今思えばそんな感じだった。そして卒業して自然消滅した。寂しかったけど、追いかけるパワーはなかったし、それほど好きでもなかったように思う。もし今、あの彼と再会して、してみたら……?もしかしたら、もっと良いセックスができるのかもしれないけど。
その後、大学時代の先輩とは、飲み会の流れでホテルへ……という、お決まりのパターンから入った。そこそこモテるかっこいい憧れの先輩だったから、誘いを断る案はなく。彼はかなり淫乱な人で、私の身体をそれなりに開発したと思う。普段は優しいのにベッドでは荒く激しくなるところに惹かれ、どんどん夢中になっていった。これが大人の恋なんだ、と勝手に思って背伸びしていた私は、たまにしか来ない連絡にも耐え、急な誘いには応じ、みんなには内緒ね、という約束も秘め事として嬉しく捉え……、遊ばれていることに気付いていなかった。