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桃色フラストレーション
第20章 台風の目 - 1
「……俺、床で寝ようか」
途方に暮れた感じでそう言った彼が、ベッドを出ようとした瞬間、思わず引き止めた。
「だめ、そんなの……風邪ひいちゃうよ」
振り向いた彼の視線がダイレクトに胸元に刺さる。
「あのさぁ桃井……、そんなに胸はだけさせてそんなこと言って……、煽ってるとしか……」
「あっ、ごっごめん……!」
焦って胸元を整える。
「俺……、我慢できないよ、今日は。いろいろマトモじゃないし……、今頭ん中で……桃井のことめちゃくちゃにしたいっていっぱい妄想してる」
肩を落として淡々とそう言う彼の背中を、今、包み込めるのは自分しかいないと思った。
「高崎くん……」
気付いたら背中にしがみついていた。
「今の高崎くんの全てを受け止めたい……って思う。今だけそんな風に思ったら、迷惑かな……?」
本音だった。
無意識に私に会いに来て、私と添い寝したら久しぶりに眠れて、私と食事したら久々に食べられて――、そして久々に、性欲が湧いている高崎くん。今の彼にとって私ができることは、なんでもしてあげたいと、そう思った。
「桃井……いいの?」
真っ赤な顔で振り向いた彼が、あっという間に覆い被さってきた。唇が塞がれ、いいの?に対しての答えを言葉にできない私は、ガウンを自分で脱ぎ、肢体を晒すことで表現した。彼も同じように下着一枚になり、肌を重ね、互いの温度を感じながら、熱い口付けを交わした。
途方に暮れた感じでそう言った彼が、ベッドを出ようとした瞬間、思わず引き止めた。
「だめ、そんなの……風邪ひいちゃうよ」
振り向いた彼の視線がダイレクトに胸元に刺さる。
「あのさぁ桃井……、そんなに胸はだけさせてそんなこと言って……、煽ってるとしか……」
「あっ、ごっごめん……!」
焦って胸元を整える。
「俺……、我慢できないよ、今日は。いろいろマトモじゃないし……、今頭ん中で……桃井のことめちゃくちゃにしたいっていっぱい妄想してる」
肩を落として淡々とそう言う彼の背中を、今、包み込めるのは自分しかいないと思った。
「高崎くん……」
気付いたら背中にしがみついていた。
「今の高崎くんの全てを受け止めたい……って思う。今だけそんな風に思ったら、迷惑かな……?」
本音だった。
無意識に私に会いに来て、私と添い寝したら久しぶりに眠れて、私と食事したら久々に食べられて――、そして久々に、性欲が湧いている高崎くん。今の彼にとって私ができることは、なんでもしてあげたいと、そう思った。
「桃井……いいの?」
真っ赤な顔で振り向いた彼が、あっという間に覆い被さってきた。唇が塞がれ、いいの?に対しての答えを言葉にできない私は、ガウンを自分で脱ぎ、肢体を晒すことで表現した。彼も同じように下着一枚になり、肌を重ね、互いの温度を感じながら、熱い口付けを交わした。