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桃色フラストレーション
第24章 香港での再会
光が、ここに……!?
いよいよ再会の時が来たんだ、と思うと、他のことはどうでもよくなった。どうしよう、何を話せばよかったんだっけ……。100階より上までどんどん昇り詰めていくエレベーターの中で緊張していると、ワタリさんが言った。
「……ひとつだけ、お教えしておきましょう。澤田支社長は今朝からずっと、落ち着きがなく……、そわそわしていらっしゃいましたよ。さぞ桃井さんに会えるのが嬉しくて仕方がないことでしょう……そういったご様子でした」
「そ、そんな……」
ワタリさんってば……何?紳士じゃなくて天使なの?それとも執事?と思っていると、エレベーターが停まった。
「さあ、着きましたよ。このフロアです」
ドキドキが加速する。荷物を乗せたカートを押して部屋の前までワタリさんも一緒に来てくれたことが心強く感じられた。一人でこんな高尚なところ……来れない。

ワタリさんがチャイムを押すと、ドアが開いた。
「はい」
光だ……!光が本当にここに……!少し、痩せた……?
「桃井さまをお連れしました。お荷物はこちらのみです」
「ああ、ありがとう」
少しぶっきらぼうにそう言うと、光がカートから荷物を持ち上げ、部屋に入れた。
「では、わたくしはこれで」
深々と頭を下げて、ワタリさんが笑顔で去っていった。呆然と立ち尽くしている私を見て、光がようやく声をかけてきた。
「千代」
「はいっ……」
「何やってんだよ、早く入れよ……ここ、お前の部屋だから」
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