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桃色フラストレーション
第24章 香港での再会
「ワタリさんに聞いたけど……支社長になったんだって?」
「ああ。つい最近ね」
「それで……こんなに豪華なはからいができちゃうものなの……?支社長ってそんなに……、」
「……何から話せばいいかな」
「えっ」
「千代に……黙ってたことがある。まぁ……、内緒にしてたとかじゃないんだけど」
心がざわつく。そう言われると女性関係についてなのかと勘繰ってしまう……。
「オレ一応、サキガケ商事の社長の息子」
「はいっ……!?」
思ってもみなかったところからの話に目の覚める思い。
「……と言っても、長男じゃなくて三男だし、いろいろあって別居みたいな感じで母親の実家で育ったから、割と平凡に暮らしてきてる」
確かに、群馬から就職で上京してきた、って言ってた……。
「京都の大学に行って、カナダに留学して、親父の会社じゃないところに就職したんだ。最初は。反発してたとこもあって……、親父の権力借りないで生きようともがいてた。一番上の兄貴は最初からサキガケ商事で、今もうかなりのポジション任されてるけどな」
「そうだったんだ……」
「けど、その頃親父が倒れて……、いろいろおふくろに謝って来たりして、和解したっていうか……、別居も解消されて一緒に暮らすようになって。今更って感じで俺は居心地悪くて、そこからあの部屋で一人暮らし始めたんだけどさ」
光の部屋……、とても富豪の息子とは思えない普通の部屋だった。なんなの……、私、何も知らなかった……光のこと。
「そこから結局サキガケ商事に入れ入れってうるさくて結局前の会社辞めて……、あと見合いの話も」
「お見合い……?したの?」
「仕方なく何件かね。でもほら、オレ、あれだろ?引いちゃう女の子多いから」
あれ、って……、絶倫だし変態……、ってこと、よね……。そこについては……よく知ってる。
「でもそれを知らずにオレを気に入って積極的に動いてきたコも数人いたわけ。親使って。どうしても結婚したいって。スペックだけ見て結婚決めるような女、こっちから願い下げだっての」
そりゃあこのルックスでそんなスペックがあったら……、気に入られるだろうなぁ。
「ああ。つい最近ね」
「それで……こんなに豪華なはからいができちゃうものなの……?支社長ってそんなに……、」
「……何から話せばいいかな」
「えっ」
「千代に……黙ってたことがある。まぁ……、内緒にしてたとかじゃないんだけど」
心がざわつく。そう言われると女性関係についてなのかと勘繰ってしまう……。
「オレ一応、サキガケ商事の社長の息子」
「はいっ……!?」
思ってもみなかったところからの話に目の覚める思い。
「……と言っても、長男じゃなくて三男だし、いろいろあって別居みたいな感じで母親の実家で育ったから、割と平凡に暮らしてきてる」
確かに、群馬から就職で上京してきた、って言ってた……。
「京都の大学に行って、カナダに留学して、親父の会社じゃないところに就職したんだ。最初は。反発してたとこもあって……、親父の権力借りないで生きようともがいてた。一番上の兄貴は最初からサキガケ商事で、今もうかなりのポジション任されてるけどな」
「そうだったんだ……」
「けど、その頃親父が倒れて……、いろいろおふくろに謝って来たりして、和解したっていうか……、別居も解消されて一緒に暮らすようになって。今更って感じで俺は居心地悪くて、そこからあの部屋で一人暮らし始めたんだけどさ」
光の部屋……、とても富豪の息子とは思えない普通の部屋だった。なんなの……、私、何も知らなかった……光のこと。
「そこから結局サキガケ商事に入れ入れってうるさくて結局前の会社辞めて……、あと見合いの話も」
「お見合い……?したの?」
「仕方なく何件かね。でもほら、オレ、あれだろ?引いちゃう女の子多いから」
あれ、って……、絶倫だし変態……、ってこと、よね……。そこについては……よく知ってる。
「でもそれを知らずにオレを気に入って積極的に動いてきたコも数人いたわけ。親使って。どうしても結婚したいって。スペックだけ見て結婚決めるような女、こっちから願い下げだっての」
そりゃあこのルックスでそんなスペックがあったら……、気に入られるだろうなぁ。