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桃色フラストレーション
第26章 光のシンフォニー
「しばらくは香港だけど、その後はどこに行くことになるかわからない。世界中の転勤の可能性がある。けどずっと離れないで……、オレの傍にいて欲しい。誰が何と言おうとオレは千代しか考えられないから……」
「うん……嬉しい。私も、もう離れたくない……」
「これ、本当は転勤前に用意してたんだけど……もらってくれる?」
光がポケットから出したのは、婚約指輪だった。箱を開け取り出して、左の薬指にはめられる……。まるで香港の夜景から取り出したように、キラキラ光る上品なダイヤモンド……。
「すごい……、ありがとう」
私は何を迷っていたんだろう。何故諦めていたんだろう。傷付くことを恐れて、しがみつこうとも真実を確かめようともせずに……。光は、ずっと……まっすぐだった。それが全身全霊で伝わってきて、頬を涙が伝う。
「はぁ~……よかった……。絶対シンフォニー・オブ・ライツの時間にプロポーズするって決めてたからさ……。1日13分しかないから、今日しくったら明日までお預けだからな」
「えっ、それでさっきから時計ばっかり見てたの?」
「そうだよ。はずせないからな」
そんなロマンチックな演出まで考えてくれていたなんて……。こんな素敵なプロポーズ、一生忘れられるわけない……。
「ひかりのショーとひかるのプロポーズ……ってかけてたりもしてな」
「あははっ!そうか、今日のこれはひかるのショーだね……!……なんだか、信じられない……。光って本当に王子だったんだなぁ……」
「ん?何だそれ」
「あ、あぁ……。あのね、光と話せるようになる前……、見てるだけだった名前も知らない頃、私の中で勝手に呼んでたあだ名が『王子』だったんだ……。うわぁめっちゃ恥ずかしいし痛いよね私……」
「はははっ……。べつに、可愛いじゃん。けどまぁ……、オレはそれほど王子でもないぞ」
「ううん、私にとってはじゅうぶん……王子様だよ」
「それは……、光栄ですお姫様」
かしこまって執事の様に手を取り口付ける光にときめく。
「やだちょっと私はそんな……」
「千代……。好きだ、愛してる……」
指輪をはめた私の手を引いてを抱き寄せ、口付ける。キスをするだけで心の奥まで溶けていくような、甘い甘い触れ合い……。
「うん……嬉しい。私も、もう離れたくない……」
「これ、本当は転勤前に用意してたんだけど……もらってくれる?」
光がポケットから出したのは、婚約指輪だった。箱を開け取り出して、左の薬指にはめられる……。まるで香港の夜景から取り出したように、キラキラ光る上品なダイヤモンド……。
「すごい……、ありがとう」
私は何を迷っていたんだろう。何故諦めていたんだろう。傷付くことを恐れて、しがみつこうとも真実を確かめようともせずに……。光は、ずっと……まっすぐだった。それが全身全霊で伝わってきて、頬を涙が伝う。
「はぁ~……よかった……。絶対シンフォニー・オブ・ライツの時間にプロポーズするって決めてたからさ……。1日13分しかないから、今日しくったら明日までお預けだからな」
「えっ、それでさっきから時計ばっかり見てたの?」
「そうだよ。はずせないからな」
そんなロマンチックな演出まで考えてくれていたなんて……。こんな素敵なプロポーズ、一生忘れられるわけない……。
「ひかりのショーとひかるのプロポーズ……ってかけてたりもしてな」
「あははっ!そうか、今日のこれはひかるのショーだね……!……なんだか、信じられない……。光って本当に王子だったんだなぁ……」
「ん?何だそれ」
「あ、あぁ……。あのね、光と話せるようになる前……、見てるだけだった名前も知らない頃、私の中で勝手に呼んでたあだ名が『王子』だったんだ……。うわぁめっちゃ恥ずかしいし痛いよね私……」
「はははっ……。べつに、可愛いじゃん。けどまぁ……、オレはそれほど王子でもないぞ」
「ううん、私にとってはじゅうぶん……王子様だよ」
「それは……、光栄ですお姫様」
かしこまって執事の様に手を取り口付ける光にときめく。
「やだちょっと私はそんな……」
「千代……。好きだ、愛してる……」
指輪をはめた私の手を引いてを抱き寄せ、口付ける。キスをするだけで心の奥まで溶けていくような、甘い甘い触れ合い……。