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桃色フラストレーション
第27章 妄想と現実


――あれから5年の月日が流れた。

遥香に惜しまれながら会社を辞め、一時帰国した光を親に会わせて挙式もして、私は香港に移住し『澤田千代』となって新婚生活(性生活……)を満喫した。

その後海外諸国への転勤を繰り返しながら、私たち夫婦は、3人の子どもに恵まれた。サキガケ商事の財力のおかげで、シッターを雇い預けてふたりきりの時間を過ごすことを守り続けてきて育児期間を乗り切っている。そうでもしないと、光の――いや、光と私の――絶倫は、おさまらない。夫婦になっても親になっても、衰えるどころか更に燃えるセックスを愉しんでいる。回数は減ったけど、濃厚になったと言うか……。

「千代~!おかえり~~!!会いたかったよ~~~」
「遥香、久しぶり!赤ちゃん大きくなったねぇ」
そして今。ようやく海外赴任を終え、東京の本社の支社長に配属された光と共に、家族で日本に帰ってきた。少し後に結婚した遥香と亮太もふたりの子どもに恵まれた。今日は遥香の家にお邪魔して、まだ生後三ヶ月の下の子を抱えた産休中の遥香と再会ランチ。

「いや~でも結構長かったね、海外暮らし」
「そうだね、でも5年間あっという間だったよ。立て続けに3人産んだし」
「3人全員産んだ国が違うとか、すごいよね!」
「うん、いろんな違いがあって面白かったよ」
「お仕事も始めるんだっけ?サキガケ商事で」
「そうなの……。光が本社勤務になったのに合わせて、私もちょっとしたお仕事を任せてもらえることになって……、でも5年もブランクあるし心配だよ~」
来週から、総務部で時短勤務で働かせてもらうことになった。
「大丈夫だって。千代は仕事できるじゃん?ミスなんかたまにしかなかったし」
そのたまにのミスをした夜、光と駅で会ったんだったなぁ。と懐かしく思う。たまにミスするのもいいもの、なのかもね……。
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