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桃色フラストレーション
第7章 今と、これから
光が私の部屋に来たことはまだなくて、今週末にはこちらに泊まりに来ることになっている。バイブとローターを持っているということも伝えてある今、それらを使ったプレイを愉しみたいという彼の希望で……、それを想像するだけでたまらなくなって、彼の部屋でしてきたにも関わらず、帰宅後にまた、それらを使って一人でイッている私もまた……、光の影響で更に更に性欲が高まっている。仕事中だってもちろん、彼の感触に思いを馳せて……、身体を熱くしてしまっている。でももうミスはしないように、気を付けているけれど。

「いらっしゃいませ。お二人様ですか?」
「あ、いえ、後でもう一人来ます」
「三名様ですね。こちらへどうぞ」
いつものカフェ『パラダイス』にやってきて、光が来るのを待っていると、程なくして彼が現われた。
「お疲れ様ー。あ、どうもはじめまして、澤田光です」
「あーどうも~!千代の同僚の山崎遥香です~!うっわぁ、いい男じゃない千代……!」
「あ、あはは……」
頼む、頼むから変なことは言わないで……!と冷や汗をかく。光は冷静に腰掛けた。
「郵便局にこんな素敵な出会いがあるなんてびっくりですよ~~」
表向き、仕事中に郵便局でたまたま出会ったという設定で口裏合わせをしている。
「そうですね、本当に光栄です」
「結婚式には招待してくださいね~!」
「ちょっと、遥香っ……!」
「いーじゃないべつにー。澤田さんは将来のことも視野に入れてくれてるんですよね?」
「え……、あ、ああ、はい」
圧倒され動揺しながらも、笑顔でそう答えてくれた光にドキッとさせられた。
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