この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
桃色フラストレーション
第11章 予想通りの事と、予想外の事
どれだけ眠っていたのだろう、ふと目が覚めると部屋は真っ暗だった。まだほろ酔い加減でクラクラするけれど、喉がカラカラに乾いていたのでキッチンに行って水を飲む。飲み会をしていたリビングを覗いてみると、私の気配に気付いてソファからガバッと起き上がった人がいた。静かなほうの後輩君、純くんだ。
「あ、千代さん……起きたんですね。具合……大丈夫ですか?」
「うん、今お水もらった。ごめんね途中で……っていうか、遥香と彼氏は?」
「あれっ……どうしたんだろ……俺もいつの間にか寝ちゃってて……2人で買い物にでも出たのかな……?」
私は灯りの消えたリビングに入り、彼がいるソファの近くに座った。その時、バスルームから物音がした。
「あ……お風呂?」
「そうみたいですね。……って、2人で……?」

その時ちょうどバスルームから聞こえてきたのは、物音ではなく……遥香の声。
(あぁぁんっ……)
思わず純くんと私は黙って目を見合わせた。くぐもって小さく聞こえるだけの声だけど、この静けさの中では何を言っているのかもわかる。
(ねぇダメっ……亮太、人がいるんだからぁ……)
(大丈夫だって。2人とも寝てるだろ……?)
(やっ、はぁんっ……!)
……こんなにバツが悪いシチュエーションもそうない。知り合ったばかりで大して話してもいない純くんと暗い部屋で2人きりってだけでも困るのに、友人がすぐそこで……お風呂で、エッチし始めている声が聞こえるなんて……。

「……ヤバいっすね。お邪魔だったかな俺達……」
照れくさそうに小声で言う純くん。
「うん……帰ればよかったかな」
「けど俺だったら寝てるとは言え人がいる家で……無理ですね」
「そうだね……あの2人毎晩激しいみたいだから……欠かせないのかも」
暗がりの中でも、純くんが赤面しているのが表情を含め把握できた。毎晩激しい、なんて、露骨な表現過ぎたかな……と、気恥ずかしくなって、私も赤面してしまう。バスルームからは引き続き、あぁぁっ……ねぇだめぇっ……という遥香の声が響いてくる。
「そ、そうなんですか……。知ってたら遠慮して帰ったのにな……あぁでも俺いつ寝たのか覚えてないや……結構飲んだんで酔っ払っちゃって……」
「うん……私もほら……隣の部屋で横にならせてもらってたから……」
「そうだ、千代さん……大丈夫ですか?さっき、泣いて……」
/165ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ