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桃色フラストレーション
第2章 募る欲望
「お待たせいたしました」
私の席にプレートが来た。続いて二人の席にも、他の店員がプレートを運んでくる。そこからは彼らは仕事の話をしていた。黙々と食べながら、今朝の夢を思い出してムラムラしてきてしまう……。独り暮らしの澤田さん……。少しだけ現実味を帯びた王子の素性と、近くで聞こえてくるその声に、妄想が滾る。

独り暮らしの澤田さんの部屋に行って、お料理を作っているところで、後ろから仕掛けられてそのままキッチンで……、と、一気に妄想が進んだ。すぐそこに彼がいるのに。まさかこんなところでこんな妄想をしている女がいるなんて思ってもみないんだろうな……と、その現実に尚更興奮してジンジンしてきてしまった。

「美味いだろ」
「はい、そうですね!」
「今日は泊まりだっけ」
「そうです、一泊して明日戻ります」
「じゃあ飲み行く?部長とか女子社員も誘って」
「えっ、いいんですか」
「大丈夫、部長来れば経費で落とせるし」
「じゃあヨロシクお願いしますっ!」

うわぁ……、私も行きたい……。などと思ってしまう。お酒、飲むんだな……。一緒に飲んで、酔っ払ってめちゃくちゃに蕩け合って……、と、また妄想が滾る。本当にどうしたものか、彼に対してはエッチな欲望しか浮かんでこない……。
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