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〇〇を教えて。。
第6章 イイのになかなか☆
『何だよ?』
こないだ、砂原からごねられたため気安い話し方になる理玖。



デスクに駆け寄ると、
砂原が小声で『警察からなんだけど…………』と耳打ちした。


『あ?
………………えーと』
理玖は頭に自分の行動を思い起こす。

最近、犯罪紛いのことはしてねぇし。

夜のアレか?
思い付く。

バッと受話器を奪い取る。

『早瀬っすけど?!』

風俗店にはよく運営違反している店がある。
デリバリーも同じ。
未成年を働かせていると、
警察は直ぐ突入する。




だから、
遥香のトコもそうだと思った。

ただそれだけだ。



なのに、
聞こえてきたのは___
『こちら北警察署です。
早瀬理玖さんご本人ですね?』


『ああ、そうだけど』

砂原が心配そうに理玖を見ていた。




『____江名優月さんをご存じですよね?』


『_____は?
あっ………ああ、もちろん』
何だ?あいつ、また何かしたのか?
と訝りながら、
警察官の声を聞く。



『午前10時05分、
死亡が確認されました。
早瀬くんの学生証___ああ、中退でしたよね、
その高校のものです。
それが遺体の傍に落ちておりまして。
自殺は間違いないのですが、
確認のため北署まで来訪願います』



















どれくらいの間があっただろう。



『_____は?』
喉から出たのは疑問だけだ。


は?

優月が…………

死んだ?

え?


『大丈夫ですよ、お宅の社長さんには許可を入れてますから。
自殺は断定です。だから疑っているわけじゃない』

警察官の声が、遠くで聞こえる。


理玖は受話器を投げると、
建設会社の玄関を蹴り飛ばし走った。



その時のことは、覚えていない。



かけらみたいにしか覚えてない。


ただ、
優月の白い顔が眠っているように横たわっていた。




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