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〇〇を教えて。。
第7章 なかなかウマくいかないみたい☆
そのまま、泣き疲れたのか?
理玖はパタリと倒れて寝息を立て始めた。


『…………失神ではないな………
よし』寝息を確認する。
一度でも、
泣けたら大丈夫だ。


感情に蓋をして、
死人のようになると危ない。


罪悪感が押し寄せて、〔大切な人〕と同じ場所に行こうと考えてしまう。




宗一郎は過去の自分と理玖を重ねた。



『…………本当は、葬式にも出たほうが実感が湧くのだが………』〔大切な人はもう居ないのだ〕と、
実感したらサヨナラが出来る。

理屈だとそうなのだ。

サヨナラ出来ないと、
死を受け入れられない。



『___実感はあるようだな………』
宗一郎は理玖の金髪を撫で、
額を触る。

熱もなし。


夜の静寂が部屋に入ってくる。


まだ、現実には戻れていない。
おそらく僕のことも誰だか分からないはずだ。


ならば、
葬式に参列するのは難しい。



それに。
優月くんは何故死んだ?


どうも解せない。



金銭的なことを理玖が背負った罪悪感だと書いてあったらしい。
しかし、
それならば優月くんなら黙って理玖から離れるのではないだろうか。

一切の連絡を絶ち、
居場所も変える。


〔ビビッド〕にて素朴で猪突猛進型なところがそっくりだと感じた。


自分の直感なんてあてにならない。
だが、
優月くんは芯が強い気がしたのだ。

理玖にそっくり。


少なくとも、
借金の事で自ら命を絶つようには見えなかった。


『!
もしかしたら…………相手のヤクザとトラブルか?』
宗一郎は思い付いた。


理玖にも言えない理由があったとしたら。


婚約して借金の保証人にされたという、
ヤクザ。

宗一郎はノートPCを起動した。



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