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〇〇を教えて。。
第8章 ウマくいったらHappyみたい☆
『教授………………。
本当に、もう……………………!!』

後輩の溜息は尤もだ。



所長室に呼ばれ、
宗一郎は所長から3か月間の減給を言い渡された。



後輩の研究者がどうにか埋め合わせるように宗一郎の代わりをしてくれていた。




『済まない。
次の試験の際には君を教授にと所長に進言しておくよ』




『はあ……………有難いことれす………』
後輩の白衣は痛々しいくらいに黄ばんでいた。



『疲れたろう。
今日は休んでくれ』


フラフラと宗一郎の個室を出て行く後輩。



『_____さあ、
遅れた分を片しますかね』

大量のレポート記録が机上にあった。




1週間分だ。

宗一郎は素早く取りかかった。



______日常が戻ってきた。


宗一郎は細胞の記録をチェックする。


片手でPCを叩きながら目は集中し記録用紙を捲る。


宗一郎は世界が注目している、
豚からの臓器移植に異論を唱えていた。


移植にあたり、
不具合が生じた場合のリスクが高すぎる。


人間の悪性腫瘍は人間の細胞で違うものに変えるべきだ。

生物学上、人間も動物ではあるが…………

哺乳類だから移植可能な訳じゃない。

感染症が危険過ぎる。



祖父が遺した課題も、
同じだった。



人間の癌細胞が悪性に変わるのを防ぐことは出来ない。
ならば、悪性から再び良性に変えてしまえばいい。


人間同士の移植だって拒絶反応が出る確率のが高いのだ。


動物から〔貰う〕とすれば、
臓器そのものではなく細胞であるべきだ。


____後輩が記録したレポート用紙を見ながら、
1週間の動きを全て頭に叩き込む。
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