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〇〇を教えて。。
第8章 ウマくいったらHappyみたい☆
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『あっ。こらっ!!理玖くんっ、ダメでしょっ人を叩いたら!!』
シスターが理玖に怒鳴る。
早瀬理玖は頬を膨らませ、
そっぽを向いていた。
7歳にしては小柄なほうだ。
『ウサギのぬいぐるみ、
みわちゃんに返しなさい!!』
理玖は無視を決め込んだ。
ウサギのぬいぐるみはハサミで細かく刻み、
ゴミ箱にある。
バレたら厄介だから黙っておく。
『もう…………。
理玖くん?今日から新しく入る子がいるのよ?
あなたの部屋の隣なんだからね』
『あ?
新しい子?』
理玖は内心嬉しく思う。
また新しいオモチャができる!
『ほら、こっちへ来なさい。
優月ちゃん。
理玖くん、江名優月ちゃんよ。優しい月と書くの。
同じ年齢よ』
理玖は、
目の前でブスッとふて腐れたようにそっぽを向く女子を眺めた。
『おんなじだ』思わず声を溢す。
『え?何がかしら?』シスターが問う。
理玖にもハッキリ分からない。
けど、
歯を食いしばるようにして自分をにらみつける優しい月って子は、
自分とおんなじだと思った。
ただ、そう思った。
【終わり】
『あっ。こらっ!!理玖くんっ、ダメでしょっ人を叩いたら!!』
シスターが理玖に怒鳴る。
早瀬理玖は頬を膨らませ、
そっぽを向いていた。
7歳にしては小柄なほうだ。
『ウサギのぬいぐるみ、
みわちゃんに返しなさい!!』
理玖は無視を決め込んだ。
ウサギのぬいぐるみはハサミで細かく刻み、
ゴミ箱にある。
バレたら厄介だから黙っておく。
『もう…………。
理玖くん?今日から新しく入る子がいるのよ?
あなたの部屋の隣なんだからね』
『あ?
新しい子?』
理玖は内心嬉しく思う。
また新しいオモチャができる!
『ほら、こっちへ来なさい。
優月ちゃん。
理玖くん、江名優月ちゃんよ。優しい月と書くの。
同じ年齢よ』
理玖は、
目の前でブスッとふて腐れたようにそっぽを向く女子を眺めた。
『おんなじだ』思わず声を溢す。
『え?何がかしら?』シスターが問う。
理玖にもハッキリ分からない。
けど、
歯を食いしばるようにして自分をにらみつける優しい月って子は、
自分とおんなじだと思った。
ただ、そう思った。
【終わり】