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第3章 始まっちゃったら色々あるみたい☆

『えっ、
早瀬くん食べなよ』
砂原が遠慮する。



理玖は手をヒラヒラさせて『いーよ、食べなよ』
と言ってロッカールームに向かう。



（宗一郎と食おうと思ってたけど……
まーいっか）


着替えて会社を出た。













『ちーっす』

赤レンガ造りの建物に入るのも4回目。


『………意地でも門は潜らない気だな？』


宗一郎が玄関の中で腕組みしている。隣にはニールとペスが手を揃えて畏まり座っていた。



『うん。
飛び越えるとスッキリすんだよなー。
あれ、今日私服？』


宗一郎は私服だ。

もっとも私服といっても白いシャツに細身の黒いチノパンだった。

『ああ、
今日は午後から半休を取った。
さて、早速…窓を磨いてもらおうか』


『へいへいほー』