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×アリエナイカノジョ×
第7章 トマドイの一コマ
 
【紗英 View】

「ンァッ…アァッ……い、いいっ……良いのぉっ」

「ック……そんな……締め付けたら………」

 紗英に弟か妹が出来そう。

 あれから、毎晩聞こえてくる。

 態と紗英に聞かせてくるかのような喘ぎ声。

 お父さんに対して、特に感情の変化は無い。

 そう思っていた。

 だけど、お母さんに対して、嫉妬なんて醜い心は芽生えなかった。

 お母さんも大好き。

 お父さんも大好き。

 どっちも同じ『好き』。

 以前はお父さんを見ていると起きていたざわめきが態を潜めている。

 体を重ねている声と音。

 全然ざわめかない。

 それなのに大好き。

 美穂ちゃんは忘れろと言ったけど、薄井くんに恥ずかしい姿を見せた事は覚えている。

 忘れる訳なんてない。

 大人に見られていなかった悔しさが暴発した。

 薄井くんの視線が、おっぱいやアソコに突き刺さった。

 明らかに男の目だった。
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