この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
×アリエナイカノジョ×
第7章 トマドイの一コマ
【美穂 View】
何かおかしい。
何かが違う。
「んー。今日のお弁当も美味しー」
隣でホクホクと満面の笑みを浮かべながらおかずを頬張る紗英。
「紗英もお母さんみたいに料理上手くならないとなぁ」
これだけ見れば、いつもの高嶺の華とか噂されている紗英。
「あっ。ウインナーもあった」
嫌う人など皆無に等しい、人懐こい笑顔。
「ンッ…ンンゥ……ふとぉい……逞しくって…紗英のおクチじゃ………」
「止めなさいってばっ」
どうしてかエロくなった。
隣の席に居る男子が前屈みになっている。
「だってぇ…こぉんな太いのが紗英のナカにぃ………いったぁっ」
舌をチロチロ出してウインナーを頬張る紗英に思わず手が出た。
アタシは悪くない。
口から飛び出したウインナーを拾い上げてはしゃいでる男子達も知らない。
なんだ、このクラス。
あの時から紗英の様子が変わったと思ったら、クラスの雰囲気もどことなく変わった気がする。