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×アリエナイカノジョ×
第7章 トマドイの一コマ
「…で、どーしたのよ」
堪らず訊いた。
「…なぁにぃ?」
「アンタのその変わり様よっ」
「…んー………」
人差し指を顎に当てて、軽く目線を上げながら悩む仕草は前と変わらない。
アタシの言葉を耳にしてか、周りの生徒も聞き耳を立てている様子。
「…別に…変わったとは………」
「…自覚…無いし………」
確かに見た目は前と変わっていない。
ムカつくくらいの爆乳の谷間は相変わらず見えているし、太股だって見えているギリギリの短いスカート。
何で服装検査で引っ掛からないのかも七不思議の一つだった。
「…これぇ……濃くって……美味しいぃ」
「牛乳くらい普通に飲めないのぉっ?」
何でいちいちイヤらしく言うんだコイツは。
お陰で、周りの男子の反応がウザくて仕方ない。
女子は女子で顔が赤い。
紗英の性癖をたまたま知ったけど、一抹の不安が脳裏に浮かんだ。