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×アリエナイカノジョ×
第9章 ◆ Scene01
兎に角あの教室から離れようと駆けずり回った紗英。
「はぁっはぁっはぁっ………」
背中を凭れさせればガシャンっと乾いた音。
走り回って汗を掻いた額や露わな儘の胸を、風が撫で付ける。
何故か旧校舎の屋上へと逃げていた。
不思議と施錠されていなかった事に違和感を感じる余裕も無かった。
荒い吐息を繰り返し、両膝を立てて息を整えようとする。
呼吸を繰り返す度に、連動して揺れる爆乳。
膝を立てて座るスカートは捲れ、イヤらしいおツユで濡れた儘のワレメ。
女として隠すべき所を隠す事さえしない程に、今の紗英には余裕が無かった。
「はぁっ…はぁっ……あれ……誰……だったんだろ………」
紗英の中では、誰かが居たという認識しか無かった。
少なくとも、男だって言うのだけは分かっていた。
「…まさか…二つ目の教室で…えっちしてるとか……無いよぉ」