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×アリエナイカノジョ×
第9章 ◆ Scene01
顔が一気に熱くなる。
視線を下げれば、開けたブラウスから覗く柔肉。
スカートの裾からは、無毛のイヤらしいおツユに塗れているワレメ。
「…紗英のおっぱいも……アソコも………」
実際の所は、影人からは胸しか見えていなかった。
しかし、紗英の脳内には、ありとあらゆる場所を視られていたという思い込みが占めていた。
「一度は薄井くん……だっけ………にも、見せてるけど………」
相変わらず、影人の名前を覚えていない紗英。
それでも、同級生の男子に自ら見せた覚えはある。
しかし、今回の場合はシチュエーションが違った。
見せようとしていないのに視られた現実。
「…きっと今夜は紗英で……頭の中で……あんな事や……こんな事………」
ギシッと音を立ててフェンスが軋む。
顔は疎か、カラダさえも熱くなってくる。
視られた不安が視られた興奮に呑み込まれていく。
「紗英のおっぱいも…アソコも……滅茶苦茶に………」