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×アリエナイカノジョ×
第1章 こんな一コマ
「はっ!? また、何か……」
机に伏せていた顔をガバッと上げる。
周りからクスクスと僅かな笑い声が聞こえてくる。
そして、机の前には腕組みをした教師が見下ろしていた。
「…チョーク四本目…か…」
「あは…あは…は………」
目線だけを床に向ければ、確かに白いチョークが四本転がっていた。
通りで頭に違和感がある訳だ。
「…この後……分かってるよな?」
数メートル離れた位置からチョークを命中させる教師を前に、首を縦に振るしかなかった。
「…アンタも…懲りないよねぇ…」
隣からボソッと聞こえる声。
「だ、だってさぁ………」
ジト目を向けられて唇を尖らせる。
「殆ど毎日…だよねぇ………」
「う…うぅ………」
呆れられて居る事に、何も言い返せなかった。
「ホント…アンタ見てると飽きないけど、もうちょっとさぁ………」
「わ、分かったからぁっ」