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×アリエナイカノジョ×
第1章 こんな一コマ
ダンッと机を叩いて、思わず立ち上がる。
「ほぉ……何がだ?」
「あ………」
バッチリ教師と視線が合った。
絡み合うような熱い視線の交じり合いなんてモノじゃ無いのは確かだった。
「あは……あはは………」
もう、乾いた笑いしか出せない。
後の事を考えると、気分は段々と重くなってくる。
「…しっかり後で来るように…」
「は、はい………」
周りからの笑い声も無くなっていた。
隣からのジト目も無くなり、項垂れながらそっと椅子に座るしかなかった。
「じゃあ、恒例行事も済んだから続けるぞ」
今の遣り取りが恒例行事に認定されていた。
「はーい」
クラスメートも違和感無く返事をしている。
「これは…イジメというヤツじゃぁ………」
「バカ言ってると、またチョーク飛んでくるよ」
ボソッと呟いたつもりが聞かれていた。
恥ずかしさで更に伏し目がちになった。
「じゃあ、次は………」
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