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×アリエナイカノジョ×
第11章 ◆ Scene03
ゴソゴソと制服のズボンのポケットを弄る。
そこから取り出した物を、胸を晒け出した紗英へと向ける男子。
「…一体…なに……えっ!?……ちょ、ちょっとっ!?」
男子の行動を横目で視界に入れた紗英は慌てふためく。
両腕を胸に巻き付け、再び胸は拉げて深い谷間を作る。
「いやぁ、見せたがりのサエちゃんの為に…ね」
ニヤッと笑みを浮かべた男子の手には携帯端末。
動画撮影を起動させ、有られも無い紗英の姿を撮していた。
「さ、紗英っ。そんな事………」
レンズから逃げるように背を向ける紗英。
しかし、脚はその場から動かない。
「ほらほらぁ、さっきみたいにしてよぉ」
画面に映る紗英の綺麗な背中に鼻息も荒い男子。
「で、でも……そんな」
「いやぁ、無理強いはしないけどさぁ」
抵抗する紗英に、含みを持った言葉を浴びせる。
その真意を読み取った紗英は、怖ず怖ずと再び体の向きを変えたのだった。