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×アリエナイカノジョ×
第13章 ◆ Scene05
 
「あの二人…また一緒だよなぁ」

「土佐と結城さん…だろ? やっぱデキてんじゃね」

「俺も結城さん狙ってたんだけどなぁ」

「ばぁか、お前じゃちっとも釣り合わねぇって」

「隣に土佐が立ってる時点でムリだろうけどな」

 離れた場所でたむろしていた男子たちの声。

 フェンス越しに見下ろせば、正行と美穂が並んで下校する姿が見える。

「…美穂ちゃんの味方になるとか言ってたけど……。結局……何が起きてるんだか………」

 カラダを許した切っ掛けにもなった、あの時の男子の言葉が未だに理解出来ていない紗英。

「…でも…大丈夫……なんかな………」

 校門へと向かう二人の後ろ姿からは、特に不穏な雰囲気も感じられない。

 逆に、平穏といった雰囲気に、紗英は僅かながらに心を軽くさせたのだった。

「とは言え………はぁぁぁっ」

 やはり、自身の不安が甦れば、溜め息を洩らす紗英であった。





「……………」

 そして、正行と美穂から数メートル離れた場所を歩く影人は、相変わらず陰が薄かった。
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