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×アリエナイカノジョ×
第3章 ホントの一コマ
【紗英 View】
「…全く…アイツは………」
「は、ははっ」
かなり不機嫌モード全開の美穂ちゃんに、乾いた笑いしか出ない。
結構大きい男子をパンチ一回で伸びさせるとか、とても女子とは思えない。
きっと、美穂ちゃんは改造された人造人間なのかもしれない。
「…失礼な事…考えてない?」
「あ、あは…イヤだなぁ。そんな訳無いじゃぁん」
何時もより勘まで冴え渡ってる。
このまま行くと、紗英までとばっちりを受けそうな気がしてきた。
「ホントに男子って…」
「ま、まぁまぁ……」
「てか、アンタも見られたってのに、何で怒らないのっ?」
「そんな、パンツの一つや二つ…。単に布切れじゃない?」
「あ、アンタって娘は………」
呆れられた。
この手の話題になると呆れられてばっかりだった。
どうも、感性がズレてるっぽい。
「アソコ見られた訳じゃないんだしぃ」
「ちょっ………も、もう…いいわ………」
やっぱりズレてるみたい。
気にはしないけど。