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パズル
第2章 報告
日曜日。

もうしばらく着なくていいと思っていた、リクルートスーツを着込み、俺は瞳の家に行った。

菓子折りとか、買って行くべきなのかな?

いやでも、娘を菓子と引き換えって舐めてんのかッて言われたりしないかな。

瞳のお父さんって、怖い人なのかな。

怖くありませんように!

と、祈るような思いで家に着いたら、やっぱり怖そうな感じだった。

昨日緊張で寝れなかったし、寝ずに考えたのにいい言い回しは全くもって浮かばなかった。

座敷に通され、なんと言ったらいいかわからず、とりあえず常套句と思われる

「お父さん、娘さんを僕にくださいっ‼︎」

ってやつを開口一番に言ってみたら。

すんげぇ重苦しい口調で、

「いきなりそんな事いわれてもねえ。そもそも私は君の父親でもないし、娘もモノではないから、はいどうぞと差し上げる訳にもいかない。何より私はまだ君のことを何も知らない。先ずは自己紹介が先ではないのかな?」

と言われてしまった。

ごもっとも。
ぐうの音も出ない。
くっそ、面接より緊張する‼︎


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