この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
パズル
第3章 崩壊
すべての始まりは、3年半前だ。

いや、もっと昔から始まっていたのかもしれないが、俺の家族の繋がりが、音を立てて崩れたのは、多分その辺りだと思う。
真面目な父親と、専業主婦の母親と、取り立てて仲がいいわけでも悪いわけでもない、兄と、弟。
それまで俺は、どこにでもある、ごく平凡な家族だと思っていた。

そもそも、小さい頃から弟とはあまり似ていなかった。

どちらがよくてどちらが悪い、というわけではないが、兄弟と言われるより、友達と間違われる事が多かった。

でも。
顔の似ていない兄弟なんてどこにでもいるし、特に気にしていなかった。

3年前の冬。

弟、博之は交通事故で死んだ。
自転車で高校から帰る途中、右折のトラックに巻き込まれた。
教習所のビデオでも観る、痛ましい事故。
まさか自分の家族に降りかかるなんて、思いもしなかった。

博之が死んでから、母さんが寝付くようになった。
放心したようになり、時々意味不明なことを言ったり、突然泣き出したりするようになった。
所謂、鬱、というやつだった。
/227ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ