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パズル
第3章 崩壊
両親が結婚した年と、俺の生年月日には5年以上の開きがある。

恐らく、結婚後、なかなか子供に恵まれず、養子を迎えた後に自分たちの子供ができた、ということなのだろう。

それでも。両親は俺と弟を分け隔てなく育ててくれた。少なくとも俺はそう感じていたのに。
母さんにとっては、博之だけがかけがえのない息子で。俺は、カウントされてなかったってことだ。

辛かった。
悲しかった。
その母さんも、博之を失った喪失感に耐えられず、精神科に通い、睡眠薬や、安定剤、いろんな薬を服用するようになり、ある日、還らぬ人となった。

薬の用量を守らなかったのか、分からなかったのか。
つまり、事故だったのか、自殺だったのか。
それは分からないままだった。
精神科に通院していたこともあり、精神が不安定になって、正常な判断が下せず、大量の睡眠薬を服用したことによる、事故死、ということになった。

特に事件性なし、という判断が下された。

そうして、俺の家族は、崩壊した。
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