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第25章 チョコレート味の決意

「お願いしますって…そんなこと、簡単に言っちゃ、ダメだよ…」

…抱きつかれた瞬間、この間の、キス事故の一件が脳裏に蘇ってきて、ヤバい、勃つ…
清美ちゃんの腕のあたりを掴んで、やんわりと離す。

「私、本気ですよ。養ってくれるなら誰でもいいなんて思ってません。順一さんだから、言ってるんです。昌幸さんと同じくらい、優しい…きっと、さっきの提案も、私の事考えてくれてるから、あんな試すような言い方したんでしょう？だったら、私も、応えます。」

彼女の肝の座り方を甘く見た俺の負けだ…このコは、俺が思ってる以上に、強い…

「後悔は、しない？結婚したら、俺はできれば離婚はしたくない。この先あるかもしれない出逢いを、棒にふる可能性もあるよ。」

そろそろ逃げ場がなくなってきた。
焦りを隠しつつ、俺は何とか回避する言い訳を考える。