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パズル
第26章 終章ー完成図ー
年末、瞳の実家に清美ちゃんを連れて挨拶に行った。

出産予定は5月だけど、入籍した方が今後何かとメリットがあると話し合った、ということにしておいた。

「おめでとう。順一くんには、良いご縁があればいいとずっと思っていたから。晃一くんが懐いているなら何よりだ。だが、前にも言った通り、これからも私たちは家族だからね。それは忘れないで。清美さんと言ったかな。貴女の赤ちゃんも、私たちは孫と思いたいんだが、いいだろうか?」

「私こそ…おじいちゃまとおばあちゃまと呼ばせて頂いてもいいんですか?」

「順一くんは私たちはにとって息子と同じ。晃一くんは大切な孫だ。ならばその妹か弟になる赤ちゃんも私たちの孫だよ。貴女もね。継ぎ接ぎのような家族でもいいじゃないか。実際に血が繋がっていたって、自分の実の親や子を大切できない人たちは世の中に沢山いる。でも、元は他人でも、互いを思いやる気持ち一つで、家族同然に繋がっていけると私は思ってるんだ。だって、夫婦は元々他人だし、親や親戚はそれについてくるものだ。それを家族たらしめるものは、互いへの気遣い、と愛情だけじゃないだろうか?」
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