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パズル
第6章 朋会
俺は翌日、ケーキを買って隣に行き、おばさんに昨日のことを話した。おばさんは大笑いしながら、

「あらまぁ、それでわざわざケーキなんか買わせちゃって、申し訳ないわね。昨日あの子ったら帰ってくるなり部屋に閉じこもって、夕飯も食べないで。てっきり同じ中学生の子に失恋でもしたのかと思ったら、順一くんだったの、呆れた。まぁ、今日は普通に学校行ったし、大丈夫だと思うけど。ま、ここのケーキ、朋会も好きだから、遠慮なく頂くわね。…それにしても、そう、順一くん、結婚したの。もしかして?」

とおばさんはお腹を触る仕草をした。
そりゃ、ね。大学生が急に結婚なんて、だいたい相場は決まってる。俺は素直に認めた。

「恥ずかしながら。俺はまだ学生だし、彼女は社会人なんですけど、春から働き出しても、ここで、二人暮らしじゃ、充分なことはしてやれないし、彼女の実家に甘えて。来年の夏頃までは、別々に過ごす予定ですけど。」

「そう、おめでとう。大変だと思うけど、頑張って。ウチにできることがあれば、気軽に言ってね。」

「ありがとうございます。また、お世話になります。」

そうして、一連の騒動は幕を閉じた。



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